目次
革靴にシワができる原因
どんな革靴でも履いているとシワは必ず入ってしまします。
その原因は大きく3つあります。
シワの原因:乾燥
革靴も人間の肌と同じ様に適度な潤いが必要です。
適度な潤いを与える様にすると折り目の様なシワを防止し、自然な風合いの味のあるシワを革靴の表情として付けることができます。
シワの原因:過剰な靴墨
革靴のお手入れをすることは長持ちさせる上で非常に大切なことですが、正しい方法、適量の靴墨でなければ逆にシワや折り目、最悪の場合はひびが革に入ってしまいます。
靴墨を塗ることによって表面を守ることにはなりますが、リムーバーを使って表面の靴墨を取り除いてからクリームを塗る様にしなければ深部にまで栄養が補給されず、そこからダメージを受けてひびが入る原因となってしまいます。
シワの原因:毎日履く
革靴のシワを伸ばす為にも少なくとも1日履いたら1日休ませるという休養日が革靴にも必要です。
シワを伸ばす以外にもソール部分のクッションも1日踏まれてへたっていますのでクッション性低下を防止する為にも革靴を休ませることは重要なこととなります。
1日履いた革靴は足の汗を吸っています。適度な湿度は革靴にとって必要なものではありますが、過剰な湿気はカビが生える原因にもなってしまいます。
休ませるからと言って靴箱に直すのではなく、風通しの良い日の当たらない場所に置くことが重要です。
革靴のシワの取り方・伸ばす方法
履き口・甲・かかとのシワには「シューキーパー」を使う
おすすめシューキーパー「高級レッドシダー」
ニス仕上げをしていないレッドシダーなので、靴内のニオイや余分な湿気を吸収し快適に保ってくれます。
シダー材の香りが薄れても、サンドペーパーで削れば復活します。長く使えるシューキーパーをお探しならこちらをご検討ください。
靴ブラシと靴磨き用のムートンクロスが付属している点もおすすめ。
他のアイテムは買わなくても、シューキーパーだけは必ず買いましょう。それだけで靴が嘘の様に長持ちします。
履き口のシワの取り方
履き口のシワを伸ばす場合は靴を脱いだらブラッシングをしてシューキーパーを使うことです。
シューキーパーを入れることで履き口に限らず1日に入った靴のシワを伸ばして正しい形に革靴を整えてくれます。
また、履く時にシワを作らない様に靴べらを正しく使ってそっと足を入れる様にすることが最大のシワ防止の対策となりますので朝出がけに急いでいるからと言って革靴にギュッと無理やり足を入れる様な履き方をすることは避けましょう。
甲のシワの取り方
甲の部分は歩くたびに曲がり、シワが入りやすいので毎日のお手入れが重要です。
特に反復する回数が多いので放っておくとたちまち折り目のようなシワができて戻らなくなってしまいます。
良くシワができる部分ということは乾燥しやすかったり、栄養不足に陥りやすいということになりますのでクリームを塗ってシューキーパーを入れることでシワを伸ばすことに繋がります。
かかとのシワの取り方
かかとの部分には芯材が入っている為、無理にシワを伸ばすと革靴自体の形が変わってしまう恐れがありますのでシワを伸ばすにも注意が必要です。
シューキーパーを入れて正しい形、シワを優しく戻すようにお手入れをすることがかかと部分には有効な手段となります。
シワが深い時は「ストレッチャー」が効果的
シワが深く、足にも痛みが出る様な状況になればストレッチャーというシューキーパーに似た道具を入れてピンポイントにシワを伸ばすと効果的です。
ストレッチャーはシューキーパーのような見た目をしていますが、シワの寄りやすい爪さきや甲の部分に穴が相手おり、そこに付属のこぶを付けることで特定の部分を集中的に伸ばしてシワを伸ばす働きがあります。
おすすめストレッチャー「コロンブス ダブルシューストレッチャー 男性用」
長さと横幅の両方を調整できる、機能性に優れたシューストレッチャーです。 価格は高めですが、しっかりとした木製で頑丈な構造のため、長く愛用できます。
フラットシューズや革靴などに対応していて、左右のどちらにも対応できるデザインのため、使い勝手も抜群です。
側面に9個ずつ穴が付けられていて、当たり具合が気になる箇所に合わせて部分的に生地を広げられます。
1週間様子を見て直らなければスチームをあてる
革靴に入ったシワはその日のうちに正しくお手入れをすれば最小のシワで済みます。
しかし、シワを放っておくと放っておいただけ戻すのに時間が掛かります。シューキーパーで1週間程度様子を見て、それでも駄目な時はアイロンのスチーム機能を使ってみましょう。
おすすめスチームアイロン「パナソニック 大容量・360°スチームモデル」
電源を付けてから23秒のスピード立ち上がりがいい感じです。革靴のお手入れをするのに、何分も待つのはストレスです。
シャツやジャケットなどの衣類をハンガーにかけたままアイロンがけできるおすすめの商品です。
スチームのコツ
直接アイロンを当てるのではなく、不要なタオルを濡らしてシワの気になるかかと部分に濡れタオルをあてた上からアイロンをあてます。
この時の注意点はじっとアイロンをあてるのではなく、短時間を複数回当てることがポイントです。
スチームをあて終わったらすぐに靴用のクリームをシワがあった部分に塗り込み、軽く磨いて仕上げにシューキーパーを入れておきましょう。
つま先のシワには「クリーム」
つま先部分は細かいシワができやすい為、クリームを塗ってこまめなお手入れをすると折り目のようなシワやひびを防止することができます。
ブラッシングで埃を落としてクリームを塗る様にしましょう。
クリームを塗ったら硬めの豚毛のブラシでシワにクリームが行き渡る様にブラッシングをして馴染ませます。
つま先のシワは他の部分のシワと比べると細かいシワとなっていますのでクリームをしっかりとシワに入れ込むことで綺麗な状態に戻りやすくなります。
クリームを馴染ませたらシューキーパーを入れて革靴を休ませましょう。
革靴のクリームの種類
革靴クリームは、大きく以下の3種類に分けることができます。
- 乳化性クリーム
- 油性クリーム
- ワックス
乳化性クリームは、3種類の革靴クリームのなかで一番大切なクリームです。
乳化性クリームには油性クリームとワックスにはない革を保湿する効果があります。
革にはもとから水分や油分が含まれていますが、時間が経つとだんだんと抜け落ちて乾燥してきます。乾燥すると革はもろくなりひび割れてしまいます。
革は一度ひび割れてしまうと元通りにはなりませんので、ひび割れしない様に定期的(月に1回くらい)に乳化性クリームを塗って革を保湿することが大切です。
革靴を長く履く上では、3種類の革靴クリームすべてを使う必要はなく、乳化性クリームだけ使っておけば大丈夫です。
おすすめ乳化性クリーム「サフィール ビーズワックスファインクリーム」
乳化性クリームの定番商品です(商品名に “ワックス” と書いているのでまぎらわしいですが)。
ほかの乳化性クリームと比べると伸びが良くて使いやすいので、はじめての方にもオススメです。艶も良い具合に出ます。
おすすめブラシ「コロニル 馬毛ブラシ」
一日履いたあとの靴をよく見てみると、ホコリやチリなどがついているのがわかります。
クリームを塗る前に、これらのゴミを馬毛ブラシで払い落とします。
全体をブラッシングするので、しっかり持つことができる大きいブラシがおすすめです。
おすすめクリーナー「モゥブレィ ステインリムーバー」
馬毛ブラシだけでは落としきれない細かいゴミや汚れを拭き取るために、クリーナーを使います。
革を痛めることなく汚れを落とすことができるモゥブレィのステインリムーバーがおすすめです。
おすすめペネトレィトブラシ「エム・モゥブレィ クリーム塗布用ブラシ」
ペネトレィトブラシは、クリームを塗るための小さいブラシです。
手を汚すことなくクリームを使えるので、とても重宝します。
おすすめ豚毛ブラシ「ドイツブラシ ブリストル」
ペネトレイトブラシで塗ったクリームを全体に均一に伸ばしていくために、豚毛ブラシを使います。
豚毛は馬毛に比べて毛先が固いので、クリームを薄く均一に行き渡らせることができます。
おすすめクロス「エム・モゥブレィポリッシングコットン」
クロスはクリーナーで汚れを拭き取るときと、最後の仕上げに磨くときに使います。
使い古した T シャツなどでも代用可能です。
シワ取りの手順
- シューキーパーを入れる
- 馬毛ブラシでホコリを落とす
- クリーナーで汚れを拭き取る
- クリームを塗る
- 豚毛ブラシでクリームをなじませる
- 布で磨く
革靴クリームを使う頻度
乳化性クリームは、月に 1 回ほど使えば十分です。
油性クリームとワックスは、時間が経つと光沢が弱くなってくるので、何となくツヤがなくなってきたなぁと感じたタイミングで塗れば OK です。
また、ワックスを使った鏡面磨きは、革の表面をがっちりとロウでコーティングするので、そのままにしておくとワックスの下で革が乾燥してきます。
2 〜 3 ヶ月に一度はクリーナーでしっかり落として、乳化性クリームで革に水分と油分を与えるようにしましょう。
革靴のシワの取り方まとめ
どんな革靴でも、必ずシワはついてしまいます。
それでもお手入れをしているかどうかで、上品なシワの付き方かどうかが大きく変わってきます。
毎日の様にお手入れする時間がない方でも、シューキーパーは必ず買いましょう。それだけで全然靴が長持ちします。
靴を長持ちさせるには、毎日のお手入れと、同じ靴を毎日履かずにローテーションすることを意識しましょう。
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