「言葉」には、声に出して外に発する言葉の他に、思考するときに用いられる言葉「内言」があります。
顔の筋肉から言葉を読み取って会話ができる装置の開発
マサチューセッツ工科大学では、顔と顎の筋肉の微細な電気信号を読み取り、AIで解析することで「内言」の内容を読み取って音声として発することができる装置の研究開発が進められています。
機械学習を行わせたAIで電気信号を解析することで、簡単な単語であれば解読できるレベルに達しているそうです。
骨伝導で受信も可能
また、この装置は骨伝導ヘッドセットの役目も兼ねているので、相手から返ってきた言葉をスピーカーの代わりに骨伝導によって耳に届けることで、会話によるコミュニケーションを可能にするというわけです。
実は、「内言」が人間の筋肉の動きに現れることについては、1950年代から研究が進められていたそうです。
最初は20語程度の単語を用いた検証が進められました。被験者が足し算やかけ算を頭の中で音読した内容を読み取らせる実験を進め、次にチェスの駒の動きを心の中でつぶかせ、それを読み取らせることで精度を上げてきたそうです。そして最新の技術では、被験者が頭の中で思った言葉を92%の精度で解読することに成功しているとのこと。
最後に
日常会話に支障がないレベルにまで能力を高めることができれば、誰もが擬似的なテレパシーを体験できるということですね。
ただ、会話で口を動かさなくなると、顎と頬に贅肉がつきそう。笑
参考サイト:https://gigazine.net/
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