最近口の中がねばつくようになったので原因と改善方法を調べました。
口を開けると唾液が糸を引くようになってしまい困っていたのですが、今ではスッキリサラサラです。
目次
ネバつきの原因
雑菌
空気に触れない歯と歯茎の間、歯と歯の間、舌の味蕾の間は嫌気性菌が増えやすいです。
この嫌気性菌が増えれば苔も増え唾液はべとつきます。
嫌気性菌の出すガスはアンモニアや硫化物などクサく臭います。歯間ブラシやフロスト、舌のブラッシングは欠かせません。
舌の苔
舌の苔は雑菌、剥離上皮細胞(口腔内の垢)、白血球の死骸で構成されます。
ケアをしないと苔はどんどん厚くなり、唾液のベタつき、臭いの元になります。
唾液の減少
就寝している時、話さない時には唾液そのものが減り粘つきます。
唾液にはさらにリゾチームや、ラクトフェリン、ペルオキシダーゼ、ヒステリンなど菌を殺す成分が含まれているのですが、唾液が出なければ菌を殺せず、嫌気性菌が増殖しベタつきます。
加齢
唾液は耳下腺、顎下腺、舌下線、その他の腺から分泌されます。
年齢とともに顎下腺や舌下腺からの分泌量は減ってきますので、唾液が粘るようになります。
閉経
男性更年期はあまり唾液の減少と関係がないのですが、女性の閉経は唾液量を大きく減少させます。
女性は月経にしても閉経にしても体に与える影響が劇的に変わり、女性ホルモンの影響で唾液の分泌量が変わります。
自己免疫疾患という病気
シェーグレン症候群などの自己免疫疾患を患っていると唾液が出にくくなります。
このような具体的な病気だと病院で保険適応の人口唾液などが処方されます。
風邪などで自己免疫が落ちている
健常人の口腔内細菌の90%が無害であると言われています。
ところが免疫力が落ちたりストレスが溜まると菌交代症となったり、いつもいる無害の常在菌が有害な雑菌へと領土を取られてしまいます。
その結果唾液がネバつき臭うようになります。
ネバつき予防・対策
口内の健康を保つうえで、最も重要な唾液。その中でも増やしたいのは、ネバネバではなくサラサラしたきれいな唾液です。
姿勢、鼻呼吸、副交感神経がカギ。
前傾姿勢を意識
唾液の分泌を増やすには、血行を促す姿勢を心がけることが大事です。
ポイントは、足の親指に重心が乗るような姿勢です。
それにより、“第二の心臓”とよばれるほど血行を促進するポンプの力が強い「ふくらはぎのヒラメ筋」に圧がかかって血の巡りがよくなります。
上半身を少し前に倒すと、親指に重心が乗りやすくなります。
椅子に浅く腰かけ、上半身を少しだけ前傾させます。足裏はべったり地面についた状態で親指に重心を乗せることを意識するといいです。
この時、ふくらはぎに張りを感じたら血行が促せているサインです。
立っている時も座っている時も同様に前傾&親指重心を心がければ大丈夫です。
湯船にゆっくりつかる
唾液には、リラックスした時に出る“サラサラ唾液”と、緊張状態の時に出る“ネバネバ唾液”の2種類があります。
両方大事ですが、ストレスが多い現代人はネバネバ唾液が過多になりがちなので、サラサラ唾液を増やす必要があります。
そのためには、ぬるめの湯船につかって副交感神経を優位にすること。
リラックスが必須です。
お風呂は効果的なリラックスツール。とはいえ、熱いシャワーを浴びるのは交感神経が優位になってむしろNGです。
副交感神経を優位にするには、38~39度のぬるめのお湯にゆっくりつかって筋肉をほぐし、心地よい温熱効果に身を委ねることです。
これにより、サラサラ唾液の分泌が活発になります。
無意識の口呼吸をしない
口呼吸の習慣は、百害あって一利なしです。
乾燥して唾液が減り、さまざまな問題を引き起こす原因になります。
激しい運動後など息が上がっている時以外は、口を閉じて鼻呼吸をするのを基本にしましょう。
とくに就寝時は口の筋肉が緩み口が開きがちですが、口にテープを貼ってでも鼻呼吸を死守することをおすすめします。
鼻炎の時もスプレーで通りをよくして極力鼻呼吸を。
気を抜くと口が開いてしまう人は、パソコンなどよく見るところに唇のイラストのような目印をつけて、それを見るたび鼻呼吸ができているか確認しましょう。
アラームをかけて1時間ごとにチェックするのも手です。
おやつは噛み応えのあるものを
やわらかいものばかり食べていると、口の筋力が衰えて口が開きやすくなり、咀嚼の回数も減って唾液の分泌量が減少します。
口の筋力を鍛えて咀嚼の回数を増やすなら、料理の際に具材を大きめにカットすることから始めましょう。
間食はキシリトールを多く配合したガムや、穀物が詰まった硬いお菓子で唾液の分泌を促しましょう。
硬いお菓子は、プロテインバーやクッキーなど色々ありますね。
キシリトールは虫歯の防止にもなります。
食べたら歯を磨く
朝や夜だけでなく、食事をしたら歯磨きをするようにしましょう。
歯を磨くときには、歯の表面だけでなく歯と歯の間まで磨くように心がけてください。
歯間ブラシも毎日使いましょう。
最後に
ねばねば唾液対策には、他にも睡眠不足を解消したり、タバコをやめるといった方法もあります。心当たりがあれば改善しましょう。(私は口呼吸と寝不足が原因でした)
口の中にねばつきを感じた時、その原因はほとんどの場合細菌と唾液にあります。
口内のケアをしっかりして、ねばつきを解消しましょう!
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